バッティング理論

この「バッティング理論」シリーズでは、

あらゆる流行や主張に左右されがちなバッティング理論を一度疑い直し、現役プレーヤーかつ理学療法士としての経験と知識を活かし、本当に再現性のある上達の仕組みとは何かを探っています。

バッティングのパフォーマンスは、フィジカル × 技術×メンタルでほぼ決まります。

なかでも、フィジカルはやればやるだけ成果があがる積み上げ型の能力ですが、技術は必ず「波」を打ち、やり方ひとつで薬にも毒にもなり得ます。

バッティングとは「打ち損じを減らし、確率を上げる競技」です。当然ながら、練習で高確率に捉えられない動きが、試合で突然成功することはありません。

だからこそ、バッティングは感覚論でごまかすのではなく、バイオメカニクスや実体験を踏まえ、曖昧ではなく明確な言語化をする必要があります。

まだ語られていない独自のバッティング理論も交えながら、この奥深いバッティングの世界を紐解いていきます。

このシリーズでは、野球エリートやもともとハイセンスな選手向けではなく、特に野球少年、高校球児、草野球、そしてその指導者のみなさんにとってのバッティング技術向上を考える上で、基礎から応用までを網羅しています。

これからバッティング技術向上のため努力をされる上で、その努力を最大限に活かすためにもぜひご一読ください。

※本カテゴリーおよび各記事の内容は、筆者自身の実体験・検証・考察に基づいて構成されています。無断での全文転載、構成・表現・アイデアの模倣や商用利用はご遠慮ください。引用される場合は、出典(Thinking-Notes)および該当記事へのリンクを明記してください。

バッティング理論

第17話|スイングにおけるリラックスとは――まずは「支えを外す」ことから――

バッティング指導で「力を抜け」「リラックスしろ」と言われた経験がある人も多いと思います。私のブログでも下記の通り、これまで再三にわたり「意識して作るのではなく、脱力により自然に創られる理想の動き」について語ってきました。ただ、その言葉通りに...
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第15話|アプルスイングの効果について――「視線」と「頭部」の役割をバイオメカニクスで整理する――

このブログでは、第11話と第12話でアプルスイング(EPR swing)について、ボールを目で追わない視線はインパクトゾーンに先回りボールに合わせようとしない予測した位置を振るこれらの重要性を説明してきました。第11話、第12話はこちらから...
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第14話|バッティング理論の前にあるもの――上達の共通基盤――

これまでこのブログでは、スイング軌道や体の使い方など、いわゆるバッティング理論について書いてきました。今回は少し立ち位置を変えて、「バッティング上達論」の話をしたいと思います。草野球プレーヤー、野球少年、そしてそれを支える指導者のみなさんが...
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第13話|正しいタイミングの取り方とは?――その理論と練習方法――

プロ野球選手の多くが口をそろえて「バッティングで一番大事なのはタイミング」と言います。しかし、そのタイミングを「どこから、どう取るのか」を具体的に説明した言葉を、私はほとんど聞いたことがありません。よくある表現に「1、2の3で振れ」というも...
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第12話|バッティング理論の核心と盲点!「ボールを見る」とは?【後編】

さて、第11話の前編に続き、今回もバッティング理論の核心であるバッティングにおけるボールの見方(「EPR Swing:アプルスイング」)について、スポットをあてたいと思います。第11話から読む方はこちら↓EPR Swing ができるようにな...
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第11話|バッティング理論の核心と盲点!「ボールを見る」とは?【前編】

野球をやってきた人なら、一度は必ず言われたことがある言葉があります。「ボールをしっかり見ろ!」少年野球でも、高校野球でも、草野球でも、そしてプロの世界でも、頻繁に使われてきた言葉です。私も長年、この言葉は当然だと信じ、常にピッチャーの投げて...
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第10話|4スタンス理論とは?――「自分のフォーム」を無理に直さなくていい――

野球のバッティング理論を学んでいくと、必ず一度はぶつかる疑問があります。ある人には合う打ち方が、自分にはまったく合わない。プロ野球やメジャーリーグでは、正反対に見えるフォームの打者が、どちらも結果を出している。「これが正解」と言われたフォー...
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第9話|「軸足重心か?前足重心か?」――なぜ強打者は後傾しているのか――

バッティングにおいて、「軸足で回れ」「前足に乗せろ」という言葉は、今も頻繁に使われています。しかし、この議論は、多くの場合はフェーズによる違い見た目と実際の力学の違いが整理されないまま、語られてきました。本章では、研究知見とトップ選手の動作...
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第6話|正しい「ヘッドの立てる」とは?――映像ではヘッドは下がる理由――

「ヘッドを立てろ」この一言が、なぜこれほど多くの打者を混乱させ、なぜこれほど多くの“力み”を生むのか。ここでは「ヘッドが立つ」という表現について、感覚論でごまかさずに、そのメカニズムを解体していきます。「ヘッドを立てる」が生む“力みの罠”ま...
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第8話|ヘッドは返すべきか?返さないべきか?――手首での操作すべきでない理由――

バッティング指導の現場で、昔から当たり前のように、使われてきた言葉があります。「インパクトでヘッドを返せ」一方で、特に近年のメジャーリーガーのスイング映像を見ると、ヘッドを積極的に返しているようには見えないフェース(打球面)が長く投球方向を...